自衛隊の海外派兵はそもそも「税金の無駄遣い」ではないのか?

自衛隊が派遣先の南スーダンから先日帰ってきたが、今回も幸いにも「誰も」殺さずに、
そして「誰も」殺されずに帰ってきた

これは軍事的に見ていいことなのだろうか、悪いことなのだろうか、今回は考えてみる

注意点としては私は以前ネトウヨに傾いていたミリオタだが、今は左翼に振れているということを意識して読んで欲しい、
また、基本は拝金主義であり、民主主義者で自由主義者という点を上げておこう


南スーダン2017年5月30日

1,誰も殺さなかったことは良かったのか?

まずこれである、自衛隊にかぎらず軍事組織が他の会社組織や互助組織、NPOと違うのは武装している所だ、
そしてその武装している理由は紛れもなく「敵対者を殺すため」である

「敵対者」を殺すことこそ軍事組織の存在理由にほかならず「自衛」や「防衛」などは結局「殺害」にすぎない

そして世界中の国々で通常禁止されている「殺人」が軍事組織にのみ許可されているのは、
「交戦権」によるものである

だから、必ず軍事組織を動かすときには「誰が敵なのか?」もしくは「何がしたいの?」かを、
しっかり決めてから動かさないと法的な正当性が得られない

と、言うことは大義名分が必要なわけだ

で、そもそも今回の南スーダン派遣は「無意味」だったんじゃないかと私は考えている

政府の説明によれば自衛隊は「道路の敷設」「インフラの整備」が目的だったそうだが、
そもそも政情が安定していないのに道路を整備する意味がわからない

南スーダンは現在でも反政府軍が存在しており、内戦下にある

もし反政府軍が進撃してきたら自衛隊の敷設した道路はたちまち戦火に巻き込まれ砲撃や爆弾でズタズタにされてしまう

そして、内戦中の政府が自衛隊が作るような道路を適時に補修して使うとも思えず、
自衛隊が作ったときが「路面状態のピーク」で、あとは荒れるに任されるだけだろう

そもそも内戦下なら道路に敷く材料より砲弾や銃弾を買わないと行けないのがアフリカだ


これなら内戦が集結してから支援したほうが良かったのではないだろうか?
終結後なら南スーダン人を雇って作業させられるので自衛隊は現場監督だけで良い

また、自民党や安倍総理は完全に無視しているが「南スーダン反政府軍は日本を敵だと認識している」このことを忘れては行けない


なぜなら自衛隊(日本国)は南スーダンの「政府」を支援したわけで反政府軍にとっては敵の支援者である

もし今後反政府軍が南スーダンの覇権を取れば、日本は南スーダン新政府に明らかに「嫌われて」しまう

なぜなら「敵の味方」だったからだ

南スーダン人は日本を攻撃できないだろうが敵は増える

この事を自民は理解していない

だから「お金を払って敵を作った」ようなものだ

だから今回の派遣は大義名分がなく、政治リスクは高かった


また、もし今後戦闘任務で自衛隊を派遣するなら「誰か」を殺さずに帰還することは許されない、
なぜなら戦闘任務で派遣されるということは「殺すため」に派遣されるので、そいつを殺すまでは帰還してはいけない
また、「誰も殺さない」のであればそもそも何をするべきかすらわかっていないのだから、派遣するべきではない


2、誰も殺されなかったのは良かったのか?

今回は施設部隊なので前線から遠かったが、今後の支援は戦闘任務であるなら「誰も殺されない」というのも問題である
確かに誰も死なないのは大事なことに見えるが、逆に「危険エリア」から遠いということを示唆する

だから、誰も死なないような場所に戦闘部隊を派遣するなら「行かないほうがマシ」なのだ

なぜならそこはただの「安定地域」だからだ

また、下手に安全なエリアに戦闘部隊を派遣すると「楽勝」「自衛隊強い」と国民が勘違いして、
戦争について簡単に考えてしまうような人たちが増えるおそれがある

そうなると日本の戦争へのハードルは下がる、この事がデメリットだ


3,税金の無駄遣いが多いんじゃないか?

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南スーダン派遣部隊の任務と規模
道路等のインフラ整備等を行う陸上自衛隊施設部隊(最大330名)
上記部隊の活動を支援するため、支援調整所を設け、国連、現地政府機関等との調整を行う陸上自衛隊の部隊(最大40名)
上記の陸上自衛隊員からなる2部隊のための輸送及び補給の業務を行う海上自衛隊の部隊(170名)
上記の陸上自衛隊員からなる2部隊のための人員・物資等の空輸及び空輸を行う航空機の整備を行う部隊(170名)
なお、派遣部隊の隊長は現地支援調整所の所長(1佐)が就任し、別に派遣部隊の指揮官として施設隊の長(2佐)が就任する。
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なんで現地で活動する330人ほどの為にこんなに支援部隊が必要なのだろう?


あなたがミリオタなら「は?兵站だろ」と言うかもしれない、その通りだ
しかし問題なのは、たった330人の為にこれほど支援部隊がいるという事実だ

まず給与面から言うと、自衛隊員は特別なことをさせると手当がつく「オプション料金」制度を取っている


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・落下傘降下作業手当
  (作業1回につき6,650~12,600円)※例外あり
・駐留軍関係業務手当
  (1日につき650円)
・南極手当
  (1日につき4,100円を超えない額)
・夜間看護等手当
  (1,620円~6,800円)※細かな分類がある
・除雪手当
  (1日につき450円~300円)
・死体処理手当
  (1日につき3,200円を超えない額)
・災害派遣等手当
  (1日につき1,620円又は3,240円)
・対空警戒対処等手当
  (1日につき560円又は1,100円)※例外あり
・夜間特殊業務手当
  (1回につき490円又は730円、1,100円)
・航空管制手当
  (1日につき770円を超えない額)
・国際緊急援助等手当
  (1日につき4,000円又は7,500円)※例外あり
・海上警備等手当
  (1日につき4,000円又は7,700円、2000円)※例外あり
・分べん取扱手当
  (1件につき10,000円)
・感染症看護等手当
  (1日つき290円)
・小笠原手当
  (1日につき3,860円又は5,510円を超えない額)
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南スーダンで道路整備などに当たる隊員には、「国際平和協力手当」として1日1万6000円を支給されていた

だから極端な話国民のためには「何もしない」ことこそ最善の策なのだ(もちろん必要な訓練はすべきだ)



そしてこのブログの読者の賢明な皆さんならもうおわかりだろうが

結局、自衛隊を派遣するならコスト以上の結果が得られないならそもそも派遣するべきでないということがわかるはずだ
現状にそぐわず、大義名分の無い派遣はお金と苦労の無駄になる可能性が高く、敵を作る可能性すらある

よく考えて派遣しなくてはいけない、さもないと「しないほうがマシ」になってしまう


そして、最後に言いたいのは海外派遣が自国の防備の弱体化を招いているという考えだ

なぜなら、本来自衛隊の任務は日本の防衛であり、ただそれだけが任務のはずだ

その組織を日本から2万キロの遠くに派遣するというのがそもそも日本の納税者に対しての責任を放棄していると考えられる

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