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責任者に会えなくなった、責任者に意見が届かない社会 サプライチェーン

現代の日本社会は細分化されすぎているせいで、ひとりひとりが孤立している印象を受ける

というか、人間という生物本来の姿を失っていると思う

例えば類人猿の多くの種類は人間がワンルームで暮らすように単体では暮らさない
ゴリラもボノボもチンパンジーも、多くは群れで暮らす

小型類人猿(lesser ape):テナガザルとフクロテナガザルを含むテナガザル科
大型類人猿(great ape):オランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ(+ヒト)

大型類人猿のうち、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ(とヒト)はアフリカ類人猿と呼ばれる。オランウータンはアジア類人猿と呼ばれる。アジア類人猿で現生するのはオランウータンだけであるが、絶滅種のギガントピテクスなども含まれる。


類人猿の作る群れは魚のイワシやイルカ、鳥のハトや牛の仲間ヌーの群れと違い、
階層化が明らかだ

つまり1位を頂点に群れの構成員は順位付けがされているわけだ

例に漏れず人間もそうで、学校のテストで中学校高校で学年での順位を確認した覚えが皆さんにも有るはずだ
さらにランキング化の興味はあらゆる領域に向かい

<都道府県ランキング>
<強い昆虫ランキング>
<最強生物ランキング>
<モテ男ランキング>
<イケメンランキング>
<嫌われてるジャニーズランキング>
<給料が高い企業ランキング>

など、順位化は多岐にわたる

動物番組を見ればわかるが、群れの中で順位付けする生物は、常にお互いの強さを比べるために、
威嚇し合ったり、攻撃し合ったりする

人間のいじめも人間という種の中にある順位付けの闘争の一つだといえる

そして、一度決定した群れの中での順位は上位者が弱るか死ぬかしないと容易には変わらない
上位者が当然下位者に辛くあたるので、そうなると下位の者は不利だ

例えばライオンの群れであったら

まずオスライオンが食事をし、次に雌ライオンが食事をし、最後に子ライオンが食事をする
その結果、子ライオンはいつも栄養面で、不利な状況なので、飢餓に直面すると子ライオンが最初に死ぬ

動車製造のサプライチェーンでもそうでより下流の企業が「発注」という手段を通じて、
サプライヤー(供給者)を取捨選択していく
その結果、その企業の収益性は、サプライチェーンの中での重要性の地位に完全に依存する
だからアイシンやデンソーの社員は高給だが、その部品を供給している企業の社員は相対的に賃金は低い
そして不景気になればより上流の下請け工場が「コストカット」を要求されて、
リストラを迫られる

ちなみに有価証券報告書を見ればその企業の平均年収を見ることができる

売る人が限られている商品を売る産業のチェーンは綿密な結びつきを持つことが多く、
その結果、自社の顧客に収益の可能性を握られている

その結果、企業の収益はサプライチェーン内部の地位に依存するわけだ

例)デンソーが売っているエンジン制御や自動車のためのエアコン部品、ラジエーターなどを買う自動車企業は世界に
  何十社あるだろうか?
  ちなみに全世界の自動車メーカーをすべて(ロータスなど高級車メーカー含む)合わせても300社以下しか無い
  オーストラリアなど一つの大陸なのにも関わらず、自動車工場は減り続け、自動車工場は0である

   サプライチェーン デンソー

ちなみに別の商品の場合、ど田舎の食品工場であっても、数百以上の小売店舗に商品を卸していると言うのは珍しくもなんともない

食品製造企業は数百の小売店に商品を売るから、単体の顧客企業の小売店(買い手)に気を使う必要はそれほどない

しかし、自動車部品メーカーはほぼほぼ10社以下の「顧客」である自動車メーカー、もしくはさらに下流の組み立て企業に生死を握られているし、需要を依存している

だから食品メーカーとスーパーより、自動車メーカーと部品供給会社の関係は結びつきがつよいのだ

自動車メーカーは当初は全て部品や装備品を「内製(自社制作)」していたが、徐々に「外製(自社製作)」に変わって行った

これはあらゆる部品が1社で担当しきれないほど複雑化・精密化・省コスト化の要求をして(されて)いった結果、委託と外注された結果だと見ていい

以前読んだ経営の本には「日本企業は、サプライヤーの従業員を自社と違う賃金テーブルでこき使うことで利益を上げている」と書いてあった

これは、階層化の中での役割分担であるといえる、コスト面で要求された結果、新しい枠組みが作られるわけだ

生産性100の既存の群れと70しかない新しい群れである
同じ場所であっても、生産性の違いにより、一人ひとりの生産性は違う
だから、新しい群れを作れば既存の群れが専門化することで生産性が上がる

そして、最近では企業も順位付けと専門化を始めている、
これまであった日立グループとか、三菱グループとかではない

資本持ち合いや下請け関係でもない

東電の多重下請け構造や、企業内部での派遣社員や請負、そして業務の代行が進んでいる

私たちが普段触れる機会があるのは「カスタマーセンター」だろうか、
カスタマーセンターは真っ先に外部化(委託、代行)された業務の一つだ
例えば私達が電気製品や食品で不良品にあたってしまった場合、カスタマーサービスに電話する

すると、企業名をなのり、電話に相手は出るが、相手はその会社の従業員ではない場合が多い
つまり、東芝でも、日立でも、ソニーでも、パナソニックでも、シャープでもない、
なのに「はい〇〇です」と電話に出る


もちろん業務代行会社の従業員が

そしてその製品の不満点やトラブルを一生懸命伝えても、現代社会では製造元に伝わることは殆ど無い
なぜなら代行を頼んでいるのは厄介なクレームを聞きたくないからであって、製品の不満点もトラブルも
聞きたくないからだ

せいぜい耳の痛い部分がないようにまとめられた「報告書」を受け取るだけである

つまり、消費者の本音は「絶対に」製造者には届かない時代なのだ


さらに営業活動で重要な「アポ取り」も委託、代行できる

「アポ取り」「代行」で検索すれば、その手の会社のホームページがたくさん出てくる

これまでアポ取りは営業に配属された人たちの「心を折る」仕事の一つだったが、委託できるわけだ


委託できる会社の業務は他にも有る、受付は派遣社員、トイレ掃除、は
ビルサービス会社、ハガキ・荷物の受取は私書箱サービス
かかってくる電話の受取は秘書代行、もしくはレンタルオフィス
さらに業務を受けたら下請けに流すという手もある

だから、人脈さえあれば、自社の従業員なし(もしくは最低限)で「建設業」や「運送業」をすることもできるわけだ

これはある意味デリバリーヘルスと呼ばれる風俗業に近いかもしれない

アメリカやイギリスではさらに進化し、オフショア化がさらに進化している
例えば「英語という言語の共通性を利用して、カスタマーサポートの拠点をインドに移す」というのは有名で、
アメリカのアニメ「サウスパーク」でも出てくる

現在では更に進んでいる

なんと政府や州政府の業務を海外に委託してしまうのだwwww

責任者に声が届かないのはカスタマーサービスだけではない

日本でもそう

仕事上のことでもそうだ

私が同じ場所で働く別の会社の人に「ここはどうすればいいの?」と聞くと、
相手は「ちょっと(上司に)確認しないとわからない」と言われたので、
じゃあ「連絡して確認して」というと、なかなか連絡しない


あとでわかったのだが、その人はその会社Bの社員ではなくて、数合わせで呼ばれただけの人だったのだ
だから、今日さえ凌げば良くて、後は野となれ山となれなのだwww

だから難しいこともしないしわからなければ放置する

そしてどんどん担当が変われば誰も責任を問われない

だから責任者も責任を取る必要もない

個人の仕事を細分化して替えがきく人たちを大量導入することで
責任者に責任を問われない社会は完成した

人間は生物として新しい段階になったといえる

それぞれがそれぞれの職場で少人数で働くので、同情する相手も、理解してくれる相手もいない
だから孤立した個人だけが残る

そこには「群れ」ではなく「制度としての組織」だけが残る
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