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ベンジャミン・グレアムは時代遅れ、時代は動的になってしまった バフェットの枠の限界

ペンシルバニア鉄道は米国北東部を中心に運行していた鉄道会社
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ペンシルバニア鉄道と名乗るだけあって本社はペンシルバニア州

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1万6,000キロの運転区間を持ち、一時期は世界最大の株式公開企業だった
配当金の連続支払い記録も世界一、100年以上連続して払い続け、アメリカ合衆国の連邦政府よりも多くの年間予算を扱っていた
250000人の従業員を抱え、800の鉄道会社を傘下に置いていた



まさにアメリカ合衆国初期におけるスターウォーズで言うところのコマースギルドみたいな感じの規模だった
2016年12月15日コマースギルド

ベンジャミン・グレアムの名著、証券分析には、ペンシルバニア鉄道と、ペンシルバニア鉄道の有力なライバル、
ユニオン・パシフィック鉄道も出てくる

投資を始めた人なら、立ち読みでも購入でもパンローリングの「証券分析」を一度は読んだことがあるはずだ

証券分析には当然だがハイテク企業は出てこない



クアルコムも出てこないし、フェイスブック、ヤフー、ネットスケープも出てこない
というかそれより昔のインテル、モトローラ、ヒューレット・パッカードも出てこない



どちらかと言えばアメリカン・カンやUSラバー(皮革)とかだ



当時の株式は何年も配当を続けている銘柄を分析して、割安になったら買うというやり方だった

当時は環境の変化が少なくて、高校生が毎年携帯電話を買い替えて16和音とか32和音、256和音のフル着メロとかで喜んでいたようなIT革命の時代とは全然違って、時代の変化が緩やかだったのだ



鉄道会社は建設と設備投資の為に必要資金の多くを借金に頼っていたから、不景気の度に鉄道会社の債券はしばしば紙くずになった

EBAYで検索すれば昔の債券がデフォルト(債務不履行)した鉄道会社の債券を見ることができる

昔は債券は「不履行するもの」だった

昔の穏やかに経済活動や技術革新が起きるのを「静的」な状態だとすると

デジタル大辞泉の解説
せい‐てき【静的】

[形動]静かで動かないさま。静かなさま。「静的な性格」⇔動的。


現代の技術革新や経済活動の動きの速さは「動的」だと言える

[動的]状態や構成が状況に応じて変化したり、状況に合わせて選択できたりする柔軟性を持っていること。



現代では、債務比率や流動比率といったネガティブ(会社が潰れそうな確率)な計算はあまり役に立たない

なぜなら、儲かる見込み・増加する売上高さえあれば、いくらでも資金を調達できるからだ

ペンシルバニア鉄道の16000キロの総延長の線路より、数十万人のページビュー数の方を大事にする時代になっているのだ

事実、YOUTUBEは創業してからGOOGLEに買収されるまでずっと赤字、なんと2016年の今も赤字なのだ

これが動的と静的の違いの怖さだ

三重県の亀山モデルの液晶テレビを作って、吉永小百合に「液晶はアクオス」と言わせていた頃のシャープの中の人達は「俺たちの目の付け所がシャープ」と思っていたはずだ



それがわずか数年でホンハイの傘下

ゲーム機は添え物と思っていたプレステのソニーはいつの間にかプレステが大看板に

動的な経済環境ではこうも栄枯盛衰が目まぐるしく変わっていく

コンピュータが進化しすぎて、各種研究・設計・製造の進化が早すぎるのだ

動的な経済環境では「今持っているもの(資産)」や「過去の栄光(これまでの配当履歴)」よりも
前四半期から〇〇%のユーザー増加の方が大事なのだ

この変化はウォーレン・バフェットでも避けられない

ウォーレン・バフェットは「自分のよく知っている銘柄を買う」を金科玉条にしていたが

アップルは買うしIBMも買うし

かなり変化している

昔のバフェットならMCD(マクドナルド)やKO(コカ・コーラ)を子会社化していたはずだ

変化していることに価値があるのが21世紀なのだ


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