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人間てきれいに死ねないよな

先日、入院していたのだが初日から3日ほど病室に空きがなかったのか寝たきりで意識のない高齢男性と同じ部屋に詰め込まれていた



その男性は子供が二人いて奥さんと死別していて前立腺がんで痴呆症なので入院中なのだが、意識が覚醒と眠りを繰り返しながらベッドに寝たきりになっていた


そして何やらわめいたり誰かに呼びかけたりあるいは低下した意識の中で自分のたん(痰)に溺れたりを繰り返していた


私はといえば3日間のあいだ、起きている間は窓際のほうのベッドをあてがわれ、遠くに見える鉄道の線路を1時間に2本程度の列車が通るのをときどき目で追いながら読書をしたり借りていた映画を見たりあるいは勉強をしたりしていた


3日間という短い間隣人の意識のない前立腺がんの老人と同じ部屋に詰め込まれていると聞き取りにくかったうわ言が聞き取れるようになったり、あるいは耳を塞ぐためのヘッドホンごしに老人のヒューヒューという呼吸やゴポゴポという自らのたんに溺れる音が幻聴のように「でていけ でていけ」と言っているようにきこえるようになった



私が悲しかったのは夜中になると意識が覚醒するのか老人が「かあさん」とか「〇〇!(息子の名前)」と言い、家族を呼び続け、それが一度始まると数分間続いたときだ


老人がいくら呼びかけても奥さん?あるいは母?が来ることが決してないということを考えていると私は本当に悲しくなった


病室の中で家族を朦朧とした意識の中で呼び続けている老人の境遇が可哀想だったからだ



さらに、その男性の老人は痴呆でボケているため、恐ろしいことなんだが朝昼夜に食事をスプーンで与えてくれる看護師さんの顔も名前も覚えられないということに私は恐怖を感じた


だって、その男性にとっては食事とは、全く知らない相手に食べ物を口に突っ込まれ続けるという恐怖が死ぬまで続くわけだからだ


男性は食事のたびに看護師さんに「だれだ!?」と警戒している口調で聞いていたが、看護師さんは男性がボケているのを知っているから今更名乗ることもないまま淡々と食事を与えていた



しかもこれ、看護師さんが献身的に世話をして食事をしっかり与えるほど男性の老人にとっては全く知らない相手に食べ物を口に突っ込まれるという恐怖が続くというところが救いがないなぁと思った


だって、もう寝てるだけの状態があとは続くだけなのに世話をされればされるほど苦痛が続くだけだからだ


見知らぬ相手に食事を突っ込まれ、自らのたんに溺れ、来ることは永遠にない相手を呼び続ける、こんな悲劇あるか?


21世紀の医療の発達した今、私たちは病気になってから数週間あるいは数時間で死んでしまうようなきれいな死に方はもうできない


事故や即死を除けば時間を掛けた死に方をすることになるしかない時代なんだ



と、入院中私は思った
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