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日本の企業の生産性が低いのは雇用環境の変化も影響が大きい

儲かる企業の経営戦略を考えた時、生産性を上げるにはどうすればいいか?をみんな考える


そんなとき、会計についての本には借入金を増やして自己資本以上のお金を動かせとあるし、愛知県民ならもっと下請けをたたけと言うだろうし、マナー講師ならお辞儀を深くしろと言うはずだ


で、最近日本では生産性の低さが問題になっている

しかし、これについては産業構造が製造業という「高卒が数百万円の設備を扱う産業」から、サービス業という自分の時間を切り売りする財務的にレバレッジがきかない産業に日本の産業構造が変化したからだと考えている


メーカーであれば、機械科とか電気科をでた高卒たちを戦力にして、高額な機械を扱わせることで財務的に生産性に下駄を履かせることができる

しかし、サービス業や情報通信の産業では、個人は誰でもできることを繰り返すとか、あるいはコネや独自のツテが利益の源泉になってしまうため、生産性に下駄を履かせることがとても難しい

だから第三次産業が経済活動のなかで割合が増えれば生産性は下がる


と、私はおもっているのだが、もしかすると日本の経済活動の停滞のもう一つの理由は雇用環境の変化によるものかもしれない



で、私が考える雇用環境の変化が原因の経済活動の停滞の遠因は「日本人が自腹を切らなくなった」ということだ


過去、日本人の多くが正規雇用と自営業だった時代、長く同じ会社で働くひとが多かったため、まるで会社と自分の人生がリンクしている人がとても多かった


そのため、会社の中のほうを個人の家庭生活よりも優先してあまりに放置しすぎたため夫婦が離婚する「課長島耕作」みたいなサラリーマンや夫婦関係が破壊され子供はグレるという家庭内が氷河期になっているサラリーマンも現れていた


で、日本では長い間「従業員が必要なものを従業員個人の所得から支出する」ということが平然と行われてきた


これはつまりハサミやテープみたいな筆記用具や工具や安全装備、なんなら会社の用事を自家用車でするみたいなことだったり、部下との親睦を深めるための飲み会で上司が奢るとかのあれだ


九州だと、例えば農協なんかがそうで、農協では職員は自家用車で保険の営業に回っているがそもそもその自家用車の業務利用にはガソリン代しかでないというようなひどい状態が結構日本では放置されてきて、そういうことが普通だったのかと思う


で、それでも平成初期の賃金水準が低下したり非正規雇用が増加する前のように、企業の命運と個人の人生がリンクしていればそれで良かったわけだが、ここにきて竹中平蔵のおかげで、その関係はもはや崩れていて、会社内で必要なものがあってももはや従業員は誰も自分の財布から自腹で支出をするということはなくなった(か、かなり減った)


そのため、これまで企業の会計にあらわれていなかった「本来必要なもの」が、日本の企業内部で不足しているのでは無いのか?


と、私は考えている


つまり企業の活動の中で必要なものが不足したとき、日本の従業員に忠誠心があった時代、正規雇用だった時代にはそれを従業員が自腹で準備していたが、今や給与水準の低下、非正規雇用の推進、忠誠心の欠如によって、従業員は自腹を切らなくなった


だから、日本の企業の経済活動は停滞しているのではないか?


と、いうわけだ


まず会社での社員同士の飲み会は減少傾向にあり、日本企業の強みだった「四六時中一緒に長時間労働する謎の団結力」は失われ、アメリカ風の「平等な実力主義」ではなく「お互い疎遠な同僚」という従業員同士の関係に変化していった



物質面では、、例えば以前、私がいた職場ではボルトを緩める時にハンマーが無いので、ハンマーの代わりに大きなレンチを使っていたり、ハサミが無い為ハサミを自分で持ってきた人を探して借りに行くとか、ホチキスに芯がないとか、私にいつもシャープペンシルの芯をねだる同僚(お前と俺給与水準同様ちゃうんけ!?)とかがいた


また見込み客から「資料を送ってくれ」と言われてもそもそも会社から切手代すらでないのに封筒なんてどうやって出すんだよみたいなことも普通にあった(もしかすると古いタイプの日本企業が未だにFAXが好きなのは切手代は出ないが電話代は経費で出るからかもしれない)


つまり、企業は「人件費を削れば利益出る」と安易に考えてこれまで人件費を減らしてきたわけだが、私の予想が正しければ、日本企業は人件費を削ったことによって、従業員がこれまで自腹を切り準備していた企業活動に必要なものを、買えなくしてきたと言っていい


日本では企業は節約のためかわからんが、もともと従業員が必要なものをあまり支給しない傾向があり、それは従業員の自腹でカバーされていた


しかし、今や企業と従業員の人生はまるでリンクしていない

非正規雇用なんて所詮「よそ者」「他人」みたいなもんだし正規雇用も昇給が渋くてアベノミクスで生活水準は下がってる


こうなった今、日本の企業の企業活動が正しく効率的に運営されるのは現状を見るように難しいのだ


従業員の自腹という企業活動の軟骨成分(健康食品か?w)を失った日本企業は経営が傾くのは当然であると言える



そもそも非正規雇用なら自腹なんて切る金が無いし、正規雇用でも忠誠心をなくした現在では、もはや仕方のないことなのかもしれない


日本企業は経費についてもう一度見直す時期に来ている
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