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貧乏な地域ほど団結し金持ちほど争う

歴史を見ていて面白いのは、新しい時代を切り開くものは「貧しく時代遅れ」な地方から現れると言う点だ


つまり、今の時代の文化経済の中心から外れた場所で次の時代の主役が現れるわけだ

たとえば源頼朝が鎌倉幕府を開く頃の神奈川は、文化経済政治の中心である京都から見れば、今の日本で釧路や四国中央市に首都を置く様なもので「存在は知ってるけど、行ったことはない、行く気も起きない」ような田舎であり、だからこそ源頼朝は鎌倉に幕府を開いた


なぜ源氏が平氏に勝てたかといえば「田舎者で貧しかったから」であると言える


田舎者で貧しいとなぜ良いかと言うと、町があり裕福な地域より、権限が集中しやすいからだ

源氏は相対的に貧しい東日本を主に領地としていた、そのため、まず取り合う財産が無かったことがある

そしてなぜ富んでいては団結できないかと言うと、岐阜県がいいサンプルになる

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日本で豊かな地域といえば岐阜県が思いつく


岐阜県は大きい川と平地に恵まれている土地だ

岐阜県を通る揖斐川長良川木曽川は大きな川で、水量も多い

そして現在のように堤防が整備される以前は数年に一度、洪水を起こし、流域沿いにある田畑を水が飲み込んでいた

この洪水と言うのが、人間にとっては大きな災いなのだが、農業にとっては重要なものだった

なぜかと言うと、近代以前の農民は現代の農民のように軽トラで有機肥料や化学肥料を買ってきて自分の農地に撒けなかったため、同じ土地を毎年耕作していると、次第に土地からカリウム窒素リンのような植物に不可欠な肥料成分が失われて土地が痩せていき、数年もすると肥料不足による不作が起きて、飢餓に陥ることが多々あった


土地があるのに、作物を育てるのに適さなくなるのだ



しかし、岐阜県を通る長良川木曽川揖斐川のように、数年ごとに洪水を引き起こす川があれば、上流から新しい土砂が流れ込んでくるため、結果的に農地に肥料を撒くのと同じ効果がある(古代エジプトのナイル川の洪水と同じ)


そのため、岐阜県は昔から豊かな地域だったのだが、実は豊かさこそ問題の種になる


それはなぜかと言うと生産性が高いため、豊かになるものが現れやすく、大名の部下の中に大名と並ぶくらいの部下が現れ始めるのだ


すると、大名が「今月の方針はこれでいきます」と決めても、豊かな部下が反論してきたり、場合によっては刃向かって来たりする


例えば織田信長が美濃(岐阜南部)を治める斉藤家を攻撃しようとした時、斉藤家には美濃三人衆という武将たちがいて、稲葉良通、安藤守就、氏家直元の三人は、それぞれ有力な武将で優良な領地を持っていたのだが、主君である斎藤龍興とソリが合わず、織田家と対立している最中ですら団結することができず最後は離反してしまった

そして彼ら自身が斎藤家の滅亡の原因となってしまった

斎藤龍興と性格が合わないからという理由で美濃三人衆は、寝返ってしまったのだ

つまり斉藤家は織田信長と戦う前に内輪もめと戦う必要があったのだ

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逆に、貧しい地方では、優れたリーダーが現れやすい

なぜなら、豊かな地域では、お金の力を使う事で武力も人望もないものが社会的に優位に立ってしまうが、貧しい地域ではリーダーの人望や将来性でしか社会的に優位に立てないからである


つまり豊かな地域だと土地の所有権や社会的な階級は世襲されるが、貧しい地域ではそもそも受け継ぐものも階級差もないから、いやが応にも実力主義になる


モンゴル帝国を築いたチンギスハンが、なぜ父の仕事奥さんの親戚しか味方がいなかったのにモンゴルのハンになれたかと言えば、遊牧民社会の構造により評価されたチンギスハン本人の人望と周りの人からの評価の結果に過ぎない



また、北アメリカでは入植者は土地を購入する交渉を現地のインディアンの部族の酋長と交わしたが、後になって入植者が驚いたのは「インディアンの酋長」は、ただのみんなのまとめ役でしかないと言う事だ


北アメリカインディアンの酋長は人柄で選ばれていて、保有する富や階級では選ばれていなかった

つまり、北米インディアンの酋長は、死刑や追放すら決定できるようなヨーロッパの村長や市長と比べると学級委員並みの権力しか持っておらず、無力だったのだ


だからこうした貧しい社会から出てくるリーダーは、富や階級によらずとも人に影響を及ぼせる、人間力とでも言える能力が高いため、優れたリーダーである

しかも貧しい地域では、岐阜県のように豊かな中間管理職的な部下が現れないため、リーダーと指揮権の末端までの距離が近い

そのため、団結力が高いことも特徴だ


北アフリカから地中海を渡りアルプスを越えてやってきたカルタゴ軍が、なぜ上陸した時よりも大軍になっていたかといえば、やはりカルタゴの将軍であるハンニバルが、富や階級によらずとも他人を部下にできるようなリーダーだったからであると言える(当時カルタゴのハンニバルが、味方になってくれた諸部族に約束できたのはローマ軍を破れるという事だけだった)


で今、大阪維新の党が、再び大阪都構想をやろうとしているが、私はこれやばいんじゃないか?と考えている

衰えたとは言え、大阪は今でも豊かな都市であり、しかももともと自治意識が高い左翼的な町である


歴史に詳しい方なら大阪では堺が自治都市だったと言うことが思いつくはずだ

しかし、今の大阪は人口が多すぎて利害関係も多すぎて、今更大阪都構想を達成しても自治都市の頃の織田信長や豊臣秀吉と対立していた時代のようになれるかはわからない


貧しい地域では人間力があるものがリーダーになるが、裕福な地域では金の力や権力によってリーダーが決まるからだ織田信長のようにわかりやすい外敵がいれば団結できるだろうが、今の時代、団結できるかはわからない
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