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996と日本の労働者の近代化改修〜学力の朝貢〜

いま、中国のIT企業では996という働き方が問題になっているそうだ

996というのは、朝9時から夜9時までを週に6日間働いているという意味だ

しかも状況によっては日本で言うところのサービス残業もあるそうだ

ちなみに中国の労働法によれば週に44時間というのが基本であるそうだが、もともと給与水準の高いソフトウェア業界やIT業界では、長時間の労働を要求されやすい状況にあるそうだ

この996工作(工作は中国語で仕事という意味)にはプログラミング言語Pythonの生みの親であるGuido van Rossumも意見を述べている

以下は中国のウェブサイトからの記事と私の意訳だ

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「Guidoのツイッター」
“一个星期前一些中国程序员创建了996.icu抱怨恶劣的工作条件——现在该网站已经被各种中国浏览器禁止访问了——我针对此事发布了推文,现在我的推特已经充满了关于这个问题的讨论。”

1週間前、ひとにぎりの中国のプログラマーは996.icuというひどい仕事についてのウェブサイトを立ち上げたー現在、そのウェブサイトは各種の中国のブラウザからアクセスを禁止されているー私はこのことについての提案を発表すると、今現在わたしのこの問題についての討論に良いね(推特)がたくさん得られた

Guido向广大网友询问道:“我们怎么样才能帮助这群(中国开发者)人。”

Guidoは広くネット上のみんなに向けてたずねた:私達はどうやってこれらの中国人エンジニアを助けることができるだろうか

对此,CPython核心开发人员Senthil提出了3条建议:“首先让大家都意识到这种剥削,然后列出所有执行996工作制的公司,并停止与它们开展业务,最后拒绝这些公司使用Python语言。”

これに対し、パイソンのコア開発者であるSenthilは3つの意見を述べた:まずみんなにこの搾取を理解させる、その後996工作体制をとっている企業との業務を停止する、最後にこれらの企業がPythonを使用することを拒否する


这并非Guido第一次针对996工作制发声,此前他曾在推特表示:“996工作制不人道。”

これはけしてGuidoのはじめての996工作体制に対する発言ではなくこれ以前にも彼は996工作制は非人道的であるというtweetに良いねを押したことがある

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これによれば著名なプログラミング言語Pythonの開発者Guido氏はPythonを996体制をとる中国企業に使用を禁止しようとしたいという考えを持っていることがわかる


これは良い傾向だ



経済の歴史によれば、資本主義であっても社会主義であっても、国が経済発展の段階の初期にある国は労働者を長時間労働させ、しかも低賃金でむちゃくちゃにこき使うことで資本を蓄積する時期がある


例えばイギリスの産業革命時代など、子供を工場で16時間もこき使ったり、炭坑の中でこき使い、同時並行で海外の植民地で奴隷を使役していた

ロシアで言えばロシア共産党が政権をとったあとのコルホーズとか5カ年計画の時代で、農村地域で飢饉が起きているというのに海外に小麦を輸出するという飢餓輸出というヤバイ状態の中で外貨を獲得するということが起きてウクライナなどでは、豊作なのに餓死する人まで現れるという時代だった、ロシア系のアメリカ人の多くはこの時代にロシアを脱出した人たちである

日本で言えば明治時代で、江戸時代までの米と金貨の本位制から兌換紙幣の時代に変化したため、通貨=食べられる米だった米本位制から金銭が必要な兌換紙幣の時代になる過程で大勢の人たちが貧困化し、娘の身売りなどが頻繁に起きた


この長時間働いて、しかも酷い低賃金という状況は資本を蓄積する段階で不可避な段階である

なぜなら、それまでの農業国の段階から工業国になる段階でいち早く利権を手にした家族やグループが産業のある分野を支配することで財閥となり、市場の支配力を持つことで労働者の発言権を取り上げてしまうからだ


例えば明治時代の日本の3つの財閥である三井三菱住友、韓国の現代三星LG、アメリカのロックフェラーモルガンデュポンなどが代表的だが、今の経済発展の最中にあるトルコやインド、フィリピン、インドネシアなどにも財閥が存在している

また、業界を牛耳ってしまうことで財閥は発展途上国の中では利益率もすこぶる高い傾向がある


しかし、アメリカや日本に見られるように財閥は過渡期の組織形態であり、いずれかの段階で財閥を解体しなくてはいけない時が来る

なぜなら、財閥は利益よりも所有権を重視した組織形態であるため資本主義の世界では最適な形態ではないのだ


例えばアメリカでLBOという企業買収が盛んになったとき、アメリカのある企業がドイツの伝統ある企業を買収し、非ドイツ化することで高収益企業に生まれ変わらせて、高収益を上げた


LBOという買収手法はレバレッジド・バイアウトといい、強いブランドや収益力を持つ企業を、その企業の持つ資産を担保に第三者の他社が買収してしまうというものだ

アメリカのある企業は、それまで家族経営のドイツの会社を買収し、企業構造を最適化し、生産拠点を海外にうつし、自己資本比率を引き下げることで、投下した資本の数倍の利益を上げた
ドイツの企業の特徴である一族郎党が経営を監督していて長い歴史を持ち、資産とブランドをたくさんもっているという特徴を解体し、ブランドを担保に借入比率を上げることで株式の利益率を上げる

つまり、買収されたドイツの企業は、当時(今でもそうだ)潜在能力を活かしきれていなかったのだ



家族経営や財閥の企業は、企業の成長よりも伝統にこだわりを持つため、最適な資本構成や企業の事業所の配置をできない

だから、資本主義が発展すると財閥のままではいられなくなってしまう

国内の経済規模が大きくなると、歴史や資本同士で結びつきを持っている企業同士の助け合いである財閥よりも、いつの間にか、資本市場からの資金調達のほうが強くなっていくのだ





今後、もし、中国企業が長時間働いてめっちゃ低賃金という段階をうまく抜けられば、中国企業は現代的な企業に生まれ変わる可能性がある

なぜなら、労働環境がよくなると、近隣諸国からそれらの地域のエリートを集めることができるからだ

アメリカやイギリスでは、経済が強いため英語圏である国々やアジアから留学生として、その地域、その国のエリートを毎年たくさん受け入れている



そして、海外からの留学生の多くはアメリカやイギリスでの就業を希望するため、外国が教育費として税金を投入し国費で育てたエリートをアメリカイギリスはただでゲットできることになる

また、イギリスの場合インドで教育を受けた医師をイギリスでも就業する許可を与えているためインドの税金で育てた医師をイギリスにインドは吸い取られているような状態だ(看護師や薬剤師も同じく)



まさに学力の朝貢

インドとイギリス、メキシコとアメリカのように似たような文化を持つ2国間では経済力に格差があると、貧しい方の国からエリートはよりよい収入を求めて移動してしまうのだ


歴代の中華王朝は近隣諸国から珍しいものを受け取り、代わりに中国国内の工芸品を与えることで貿易相手国とし、ついでに各地の王様に王の位を与えて漢字検定協会みたいなことをやっていた(笑)


中国国内の労働環境がよくなれば周辺諸国からの学力の朝貢が発生するかもしれない


つまり、近隣諸国のエリートが中国国内に留学し、中国国内で働くことを希望し始めるという段階だ

そうなれば近隣諸国が税金で育成したエリート(学者、科学者、弁護士)やスペシャリスト(医師、薬剤師、高級船員)を自国と相手国の賃金格差によってやすやすと集めることができる(そして近隣諸国の税金をひったくってるかんじだ)


これは日本が到達したが、失った段階だ

日本が経済でも軍事力でも強かった日露戦争以降の大正時代後半と昭和初期にはアジアからの留学生が多数日本にやってきて、日本から政治経済科学を学ぼうとしていた時期があり、著名な中国人である孫文、韓国のサムスンの創業者イ・ビョンチョル(早稲田大学)、インドのチャンドラ・ボースなども日本にいた時期がある

やはり時代のメインストリームにいるような著名な人たちのような海外から有能な人が多数来てこそ強国であるわけだ



この996工作の段階からうまく中国が抜けるのか、日本にとっては今の中国は危険な段階になっていると言える

優れた労働環境が有能な人を集めるということを忘れてはいけない


最後に日本人には未だに1日12時間以上働くのを週に6日やっている人がたくさんいるわけだが、そんな国に優秀な外国人がくるわけがないということも付け足しておこう




いつもありがとうございMAZDA

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